バンコクの風俗はそれはそれでとてもいいです。とにかく価格が安いし、よくも悪くもプロなのでタイ人なりの淡白さ、適当さが垣間見えます。サービスは全然よくないですが、それもまたタイという国を知る上では面白いです。
でもプロばかりというのも寂しいので、バンコクでのナンパに挑戦してみることにしました。というのも私が泊まっていた宿にはバンコクにナンパをしに来たという日本人がいて、その人曰くLINEは高い確率で交換できるから、あとは日々の連絡を上手くこなせば大丈夫ということでした。
その人は一日に約50人のタイ人女性とLINEのやりとりをしていて、圧倒的な努力量に感服していたんですが、話を聞く限りタイ人の女の子とのコミュニケーションは比較的敷居が低そうでした。
「日本から旅行で来たんだけどタイ人の友達が欲しい」がスタートの常勝句らしく、それをそのまま真似することにして初のタイナンパに挑戦しました。
タイナンパはサイアムスクエアが有名
タイでのナンパといえばサイアムスクエアが有名です。若くてお金がある人が集まるサイアムスクエアはタイの中でも可愛い女の子が集まるエリアです。
ただ、サイアムスクエアはバンコクの中心地から少し離れています。
暑さに弱い私にとって長時間の移動はリスクです。ということでナンパの舞台はアソーク駅直結のターミナル21を選びました。
ナンパの舞台にターミナル21を選んだ理由
ターミナル21を選んだ理由は3つあります。
- ターミナル21は何度か訪れていて勝手がわかっていたこと
- 暑さに弱いので移動を少しでも減らしたかったこと
- 長い移動によって見た目が汗でボロボロになるのを避けたかったことです。
最悪最上階の激安フードコートでご飯を食べれるのでなにもなくてもオッケーです(笑)
5人の可愛い女の子を声をかけずにスルー
ターミナル21に到着してからとりあえず可愛い女の子を5人スルーしました。もう一生会わないのに怖くて動けない自分が情けない。立ち止まっている時間が無駄なので6人目から勇気を振り絞ります。
声かけの文句は安宿の日本人に教えてもらった通り「英語しゃべれますか?日本から旅行に来ているのですがタイ人の友達が欲しい」です。
6人目、7人目
6人目の女の子は「彼氏が待ってるからー」と華麗にスルーされました。英語でちゃんと返してくれるのでやっぱりターミナル21に来ている女の子は頭がいいです。
7人目の女の子は「えー日本人!?」と途中から日本語で話してくれました。普段は東京の新宿で仕事をしていて、今はたまたまバンコクに戻ってきていたそうです。今日は時間がないからまた別の日でーということですが一度もLINEの返信はありません(笑)
外国人観光客に対する女の子の反応はいい
ここまで声をかけた女の子からの無視はありません。外国人観光客が話しかけてくるんだから無下にするはずないよなと女の子の良心に付け込んでる罪悪感を若干感じますが8人目を探します。
ご飯いく?と声をかけてくれたヤイ
8人目はアパレルショップ横でiPhoneを眺めているスタイルの良い女の子です。後にこの子の家に連れて行ってもらうことになります。
iPhoneを持っている女の子は学がある
タイでのiPhoneは高級品です。若い女の子がiPhoneを使っていれば、それは風俗の女の子か、いい仕事についている女の子で、いずれにせよ英語が喋れる可能性は高いです。その女の子は明らかに待ち合わせですが、3度ほど前を通って動く気配がないので同じように声を掛けました。
「友達を一時間待っているけどまだこない、連絡も来ない」ということでした。友達の時間感覚がタイ人ぽいなぁと思いながらも、暇だったのか随分フランクに返答してくれます。名前はヤイというらしいです(ニックネーム)。しばらく話していると「ご飯いく?」と向こうから誘ってくれました。こっちから誘うつもりだったのでラッキーでした。
ターミナル21フードコートでご飯
ターミナル21最上階のフードコートでは、ヤイがおすすめするパッタイを選択しました。価格は52バーツ(約200円)タイにしては高めですが味は良いです。
ヤイは過去に大阪にも行ったことがあるらしいんですが、日本の食べものよりもタイの食べものの方が好きらしいです。まさか日本が負けるとはと思いましたが味覚も母国に育てられるんでしょうね。
ご飯を食べながらお酒が好きだという話をして、「このあと飲みに行こう」というと快諾してくれました。
ナナプラザ前フーターズで飲み
その後にバンコクの風俗街ナナプラザの前にあるフーターズに連れていかれました。なんでここ?と思ったんですが、大柄な白人と会話しているタイ人女性の元へ行って挨拶をしていました。どうやら一時間放置された犯人の正体っぽいです。というか一時間連絡なしで待たせたのは白人男性と盛り上がったからかよ。でもヤイも全く怒る素振りがありません。
友達ペアと少し離れてお互いのことを話していると、これからクラブに行くから君たちもおいでよと友達ペアが寄ってきます。こちらを誘いながらも2人は既に抱き合っていて完全に出来上がっていました。こちらを見るヤイを尻目に「後で追いつくよ」と伝えて追い返します(笑)
「家を見に行きたい」というとすんなりOK
その後「家を見てみたいから行ってもいい?」とヤイに聞くと少し迷った末にOKしてくれました。これは半分現地の人の生活を見てみたいという純粋な気持ちです。「その前に一度クラブで友達と合流しないと」といってヤイに連れられて友達がいるクラブに向かいます。散々待たされているのにつくづく律儀な女の子です。
フーターズの料金はヤイが支払ってくれそうになりましたが、さすがに悪いのでこちらで払いました。多くのタイ人女性は友達を連れてきてどんどん男にお金を払わせると聞いていましたが、ヤイはこちらの分も含めて払おうとするいい子でした。
ヤイの友達と合流するためにクラブへ
該当のクラブに歩いて到着して入場しても彼らはいません。
ヤイはここの入場料もサラッと払ってくれました。友達はどうやら先に出てしまったみたいです。さすがにここまで来ると出来過ぎているヤイと友達の対比が酷過ぎます(笑)
それでもヤイが愛想をつかす様子はありませんでしたが、私は暑さにやられてふらふらでした。見るに見かねてヤイが帰ろうと言ってくれました。ヤイありがとうもうすぐ死ぬところだった。
タクシーでヤイの家に
その後タクシーでヤイの家に向かいます。タイ人相手だとタイ人タクシーは交渉の手間もないので楽で助かります。今まで英語でしゃべり続けていたヤイがタクシー運転手とタイ語で会話しているのが不思議に感じられました。
ヤイの家へ到着
ヤイの家はスワンナプーム空港に近い地元民が生活するエリアにありました。廊下には回覧事項の紙が貼ってあります。こういうところは日本と同じですね。
安宿の日本人に聞いた話だと、バンコクで一人暮らししている女の子は裕福な方らしいです。それでも日本と比べるとヤイの部屋はかなり質素でした。洗濯機はおろか冷蔵庫もありません。
トイレももちろんユニットです。
5時に起床してヤイの職場でお別れ
翌朝6時には家を出ないといけないので5時に一緒に起きてそのまま空港まで連れられました。そこから私はローカル鉄道を使って安宿に戻りました。
空港では従業員用の通路を連れられていろんな同僚に挨拶をしていましたが、よくわからない男と一緒にいるところを見られることはまったく気にしていない様子でした。日本なら絶対に見られたくないシチュエーションなので彼女の対応は不思議です。
とはいえ初対面のよくわからない男を自宅に招待して貴重な経験をさせてくれたヤイには感謝しかありません。観光客相手の雑な対応が目立つタイ人ばかりを見てきていましたが、ヤイは私のタイ人に対するイメージをガラリと変えてくれる律儀で真面目な、良い意味で日本人的で素敵なタイ人女性でした。もしかすると彼女にとってはタイよりも日本の方が合っているのかもしれません。